スッポンの飼育と研究

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トップページ > 保護してリリースした甲長10cm前後のスッポンNo.4

一度保護してすぐにリリースした甲長10cm前後のスッポンNo.4

夕方に住宅地の側溝で1匹のスッポンを見つけて、網で掬って保護しました。網に入れたまま300メートルぐらい歩いて大きい用水路まで行き、リリースしました。

スッポン

夕方、水がほとんどなくなった住宅地の側溝(用水路の支流の上流に相当する場所)で、生活排水が落ちてくるところの窪みの水溜りに小さいスッポンがいました。網で掬って入ったら、そのままもっと良い環境の下流の用水路にリリースしようと思います。(2018年10月6日16:27撮影)

スッポン

網に入ったので、そのまま300先の用水路に歩いて行き、到着してから撮影しました。掬った時に入った枯葉もそのまま入っています。(2018年10月6日16:37撮影)

スッポン

デジカメをもっと近づけて撮りました。(2018年10月6日16:37撮影)

スッポン

人間を極度に恐れているようには見えません。環境が悪かったのに、そんなに痩せてもいなくて、皮膚病も見当たらないので、弱っているわけではなさそうです。(2018年10月6日16:38撮影)

スッポン

甲長は10cm前後です。これだけのサイズであればそうそう天敵には襲われないでしょう。(2018年10月6日16:38撮影)

スッポン

ひっくり返して見るとお腹はもう赤くはありません。黒い模様は個体差があるようです。このあと、網ごと川の水面におろして、ゆっくりとひっくり返してリリースしました。元気でなー。(2018年10月6日16:39撮影)

このスッポンの天敵になり得るものについての考察

このスッポンはある程度成長していたので、それを襲うような天敵は少ないのではないかと思われます。この辺りはアオサギやダイサギやコサギやササゴイが頻繁に現れて漁をしていますが、だいたいオイカワやメダカや小さいフナを捕獲して食べているようです。カラスの群れもいます。スッポンは大小にかかわらず砂に潜っていることが圧倒的に多いので、小さいスッポンはそう簡単には天敵に捕まらないのではないかと思われます(大きいスッポンは人間や獣以外は大丈夫だろうという前提で)。ただ、大きいスッポンは小さいスッポンを襲うこともわかっているので、この辺りの用水路で赤ちゃんスッポンの天敵がいるとすれば、有力なのは大きいスッポン、そして50cm超えのナマズ、30cmを超えるような大きいライギョ、何匹もいる大きいコイでしょう。大きいナマズは用水路の淵のところに何匹も溜っていて、口の横幅がこのスッポンの甲長(横幅も甲長とそんなに変わりません)よりも大きいので、淵にはまったら日中よりも夜間に捕食される可能性が高いかもしれません。赤ちゃんスッポンが生まれた場所とはいえ、水が汚い用水路です。何とか無事に元気に育って欲しいものです。



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