スッポンの飼育と研究

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夕方の住宅地の用水路にいたスッポンNo.6の保護とリリース

2018年10月8日の夕方に用水路のかなり上流域の住宅地にある側溝(住宅地の側溝)で甲長3cmぐらいの野生の子スッポンを保護しました。翌日の早朝に下流の用水路の砂の多い場所にリリースしました。

スッポン

夕方、水が少なくなった住宅地の用水路(というか側溝と言った方がいいかもしれませんが、ここでは敢えて用水路としておきます)に小さいスッポンがいました。網で掬って帰りました。一晩観察して、もっと良い環境にリリースしようと思います。(2018年10月8日17:32撮影)

スッポン

翌朝に百均で買った金魚鉢に入れて川まできたところです。(2018年10月9日6:48撮影)

スッポン

もっと近づいて撮りました。(2018年10月9日6:48撮影)

スッポン

下から見るとお腹が赤いです。黒い模様は個体差があるようです。(2018年10月9日6:48撮影)

スッポン

甲羅はきれいな形をしています。若干後方が幅広い楕円形のように見えるので、オスではないかという気がしますが、子スッポンなので判別は困難です。(2018年10月9日6:50撮影)

スッポン

砂に潜ってから2分ほど経過した時点でのスッポンの様子。(2018年10月9日6:52撮影)

スッポン

1枚前の写真を部分的に切り取って拡大しました。(2018年10月9日6:52撮影)

スッポン

砂に潜ってから5分ほど経過した時点でのスッポンの様子。(2018年10月9日6:55撮影)

スッポン

1枚前の写真を部分的に切り取って拡大しました。(2018年10月9日6:55撮影)

砂に潜ったスッポンが川底から顔を出して、用心深く辺りを見回している様子を動画に収めました。(2018年10月9日6:51撮影)(2018年11月14日公開)

リリースして間もなく砂に潜って隠れましたが、30秒ほど経った頃に川底から顔を出してきました。(2018年10月9日6:54撮影)(2018年11月14日公開)

リリース場所はそこでよかったのかを考察

あとでわかったのですが、この用水路には水を堰き止める設備が備えてあって、堰き止める時は用水路の流れ方向に対して直角になるように設置された壁が90度近く立てられて堰き止められます。その鉄板の壁は稲作シーズン以外は寝かせてあり、川底になっています。そこに段差ができて小さい滝のようになっています。そこにできた淵の中には体長50cmを超える大きいナマズが何匹もいます。寝かせた鉄板の下をねぐらにしているようです。滝を上れないから必然的にそこに溜ってしまいます。そこの上流にもナマズや30cmを超えるライギョがいます。今回リリースした場所はその淵の上流数メートルのところの砂場です。もしスッポンが下流の方に移動して淵に落ちたらどうなるかを想像すると、ナマズの口は赤ちゃんスッポンよりかなり大きいので一飲みです。仮に上流方向に移動したとしても、そこには大きいナマズ、大きいライギョ、大きい真鯉がいます。大きいスッポンも共食いするので赤ちゃんスッポンを襲います。ダイサギ、コサギ、ササゴイもよく現れて漁をしています。赤ちゃんスッポンは日中は砂に潜っていれば天敵に襲われることはほとんどないでしょうが、夜に活動している時に襲われる可能性大です。生活排水と工場排水で水もかなり汚いので、病気に罹る可能性もあります。このように赤ちゃんスッポンが生きていくには過酷すぎる環境だとあとで気付きました。もしかしたら最悪、最短でリリースした日の夜に食べられてしまった可能性さえあります。それ以来、近所の住宅地の側溝で赤ちゃんスッポンを保護しても、下流の大きい用水路にリリースするのはやめました(甲長が10cm以上ある個体はリリースしています)。リリースするなら天敵に襲われないか、襲われても大丈夫なくらいある程度大きくなってからにしようと思い、赤ちゃんスッポンの保護と飼育を始めました。そして、ある程度大きくなったら(最低でも甲長10cmくらいになったら)田舎のスッポンがいる小さめの川にリリースしようと思っています。ただ、田舎ではスッポンが釣れたら食べる可能性が高いので、そういう意味では今住んでいるところの用水路が安全です。でも水が汚いです。太く短く生きるか、細く長く生きるか、スッポンの考えがわかれば良いのですが😓
現在までに保護して飼育している赤ちゃんスッポンは10匹以上いますが、リリースできるくらいの大きさになるまでリリース場所の研究は続けていきます。



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