1匹目のニホンイシガメの保護と飼育(ニホンイシガメNo.1, 名前は「カメちゃん」)
このサイトで32番目に登場するのはニホンイシガメです。2019年7月17日に近所の住宅地の水かさの増した用水路でアナカリスに乗ってじっとしているところを保護しました。この辺りの用水路は住宅地にあって、陸地がなくコンクリートの壁だけだし、もうすぐ水がなくなってとても汚いドブになるからです。スッポンは棲めてもニホンイシガメは無理でしょう。陸地がないからずっと泳ぎ続けて、住宅地の側溝まで迷い込んで、泳ぎ疲れたイシガメがそこに茂っていたアナカリスに載って水面で休んでいたのではないでしょうか。私が見ていただけでも30分以上はじっとしていました。このニホンイシガメとの出会い日時は時系列で並べると本来は17番目のアルビノスッポンのあとに来ます。しかし、スッポンではなくニホンイシガメなので現在のところ最後である32匹目に回しました。名前は「カメちゃん」です。何気なく「カメちゃん」と呼んでいたらそれが定着したからです。
2020年7月17日 | |
夕方 | |
近所の住宅地の増水した側溝の水面に露出したアナカリスの上。 | |
6cm | |
8.2cm(2021年3月17日現在)(2021年3月17日現在でちょうど8ヶ月) 11cm(2022年6月27日現在)(2022年6月27日現在でちょうど飼育710日) |
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42cm幅のガラス水槽(メダカ飼育用) | |
1日2回(午後と夜) | |
冷凍したサケの切り身(特に血合いの部分が好物)、乾燥川エビ、乾燥イトミミズを少々。 | |
市販の加工餌 | |
多頭飼いしたことがないのでデータなし。 | |
なし | |
椎甲板が6枚(上から3枚目と4枚目の間に小さいのがもう1枚) | |
オレンジ色の部分がなく全体が黒い。 | |
背甲の黄色みが保護時より増して来た。 | |
椎甲板が5枚が普通なのに上から3枚目と4枚目の間に小さいのがもう1枚ある。 | |
おとなしい。意思表示ははっきりしている。 | |
ある程度成長したら水のきれいな人気(ひとけ)のない川にリリースする予定。 元の場所は家庭排水の流れてくるドブで護岸工事の結果コンクリートの壁しかないので、そこには戻さない。 |
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結果と考察
なぜこんな住宅地の側溝まで上がってきてしまったのか、そもそもなぜこんなところにニホンイシガメがいるのか、どこから来たのか、不思議です。この辺りはもう上流はありません。生活排水しか流れてきません。つまり、保護した場所を含め、この辺りははとてもニホンイシガメがいるような環境ではないからです。このニホンイシガメの幼体はどのみちここでは生きられないと思うので保護しました。もっときれいで安全な場所にリリースをする予定です。通常なら保護した場所に戻すのでしょうが、前述のように保護した場所がありえない場所なので、もっと下流しかありません。しかし、そこは陸地のないコンクリートの用水路です。よって、生態系の研究と並行してリリース場所は研究中です。