2021年に保護した赤ちゃんスッポン33匹のうち残りの27匹のリリース時点での甲長(No.33〜No.65)

↑上のアイキャッチ画像は2022年8月9日にリリースする前に撮った27匹の子スッポン。左から容器1(8匹)、容器2(9匹)
容器3(10匹)(2022年8月9日11:33撮影)

2021年に保護した赤ちゃんスッポン27匹の2022年8月9日時点の甲長(個体の同定ができていないので順不同)

容器番号と収容匹数
2022年8月9日時点の甲長(cm)
容器1の8匹
6.0 cm
6.5 cm
5.0 cm
6.5 cm
6.5 cm
5.8〜6.0 cm
5.0 cm
6.5 cm
容器2の9匹
5.8 cm
5.9〜6.0 cm
6.4 cm
5.8 cm
5.5 cm
6.5 cm
6.0〜6.1 cm
5.9 cm
5.8 cm
容器3の10匹
6.5 cm
7.0 cm
5.4 cm
5.6 cm
5.9 cm
6.0 cm
5.5 cm
6.2 cm
6.3 cm
5.7 cm

結果と考察(2022年8月18日現在)

2021年秋までに保護した33匹のうち、先発陣6匹は2021年10月にリリースしました(他に2020年秋から飼育していた2匹も合わせて8匹リリースしました)。残りの27匹(3つの飼育容器で8匹+9匹+10匹=27匹)は約10ヶ月で甲長は2倍ぐらいまでになりました。甲長の数値自体は背甲の楕円の長軸方向の直径に過ぎませんが、楕円になるともっと大きく見えます。集団生活で1つの容器で最高10匹まで飼育しましたが、アナカリスをたくさん入れて水の量も多めにして、浮島も使いました。そのためか、トラブルも少なく、1匹も死なせずに10ヶ月間無事に命を預かることができました。生まれた場所にいたら生存率は10%にも満たないと思われる環境でした。幼体の頃のそのような天敵ばかりの環境よりもリリース場所は安全な場所です。主な天敵はアオサギと白鷺とトンビと獣ですが、50cmを超えるようなナマズや外来種のライギョやコイなどの大きい魚はいません。ウナギ獲りに来る人もいるとは思えない小さい川です。水も割ときれいなので、甲長2倍まで大きくなった今、この場所で成体まで生き残れる確率は10ヶ月前よりもかなり上がっていると思います。ただ、もう餌はくれる人はいないので、食べ物は自力で摂らなければなりませんし、これからの自由と引き換えに危険は常に隣り合わせなわけですが、私としては10ヶ月前よりは断然良い環境でただただ長生きできるように祈るだけです。

上記の27匹の保護時の背甲の写真はこちら(上表の順番はランダムなので注意) →

上記の27匹の保護時の腹甲の写真はこちら(上表の順番はランダムなので注意) →




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