↑上のアイキャッチ画像は2019年11月12日に水のなくなりかけた用水路で保護した赤ちゃんスッポン(11:53撮影)。
久々に暑いと感じるくらいの日差しの強い晴天の2019年11月12日の昼前、ウォーキングに出かけました。途中で、住宅地の側溝に1匹の赤ちゃんスッポンが日光浴をしているところに出くわしました。この側溝は水がほとんどなくなって魚もいなくなってきたし、もうスッポンにとっては冬眠の時期なので、この赤ちゃんスッポンをもし捕まえることができたら連れて帰ろうと思って土手を下りていきました。するとその赤ちゃんスッポンはすぐそばの大きい石の下に隠れました。石をのけて両手で濁り水を掬うと手のひらにさっきの赤ちゃんスッポンが載っていたので、右手で軽く包んで歩いて帰り始めました。途中で中指の付け根を何度か軽く噛まれました。
2019年になってから捕獲した赤ちゃんスッポンは11月12日現在のこの1匹を加えて5匹目になります。すでに2018年9月28日と11月5日に捕獲した2匹を飼育しているので通算7匹目になります。混乱を避けるために、このサイトでは2018年から飼育している通算の匹数で表示することにします。(死んでしまった通算3匹目をいなかったことにしてしまうと通し番号がずれて混乱するので病死した事実を記録として残すためにも、通し番号はずらさないことにしました。)
今回捕獲した通算7匹目の赤ちゃんスッポンは月齢1ヶ月ぐらいではないかと思われます。10月16日と17日にこのまさに同じ場所で捕まえた、へその緒が消えてまもない感じだった通算5匹目と通算6匹目と形、大きさ、模様などがそっくりだからです。一般にへその緒は1週間前後で消えるので、逆算すると3匹とも月齢1ヶ月ぐらいと推測されます。ただ、通算7匹目の甲長が2mmほど小さいのは、食べ物が十分に摂れなかったためと思われます。通算5匹目と通算6匹目はこの1ヶ月近く、サケの切り身を食べさせてもらっていました。
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住宅地の側溝にポツンといた1匹の赤ちゃんスッポン(2019年11月12日)
近所の住宅地の側溝の岸で1匹の赤ちゃんスッポンが日光浴をしていました。(2019年11月12日11:53撮影)
拡大写真。(2019年11月12日11:53撮影)
帰る途中で撮影した手の中にいる様子。(2019年11月12日11:57撮影)
推定日齢30日前後の赤ちゃんスッポン(2019年11月12日)
孵化してから少なくとも1週間程度は経過しているということがへその緒がもう消えていることからわかります。10月16日と17日に同じ場所で保護した2匹の赤ちゃんスッポンと兄弟だえる可能性が高いとみているので、この赤ちゃんスッポンも推定日齢は30日前後と思われます。(2019年11月12日12:32撮影)
赤ちゃんスッポンの甲長(2019年11月12日)
甲長は3.0cmでした。10月16日と17日に同じ場所で保護した2匹の赤ちゃんスッポンは、現在の甲長は3.2cmです。甲羅の形や大きさはそっくりです。同じ親から生まれた兄弟だと思われますが、ここ1ヶ月の食べ物の差が出たと思われます。(2019年11月12日12:31撮影)
結果と考察
11月といえばもうとっくにスッポンの冬眠の時期ですが、小春日和の11月12日の昼前になぜかポツンと佇んでいました。この辺りは時期的にすでに魚もほとんどいなくなったので、このまま冬眠しても春までもたないと判断し、連れて帰ることにしました。春になったらリリースしようと思います。この辺りで大きいライギョがいるところを何度も目にしたので、食べられてしまった兄弟もいるかもしれません。この通算7匹目の赤ちゃんスッポンは現在飼している通算5匹目と通算6匹目の赤ちゃんスッポンと兄弟である可能性が高いです。全く同じ場所にいたことと、姿、形、柄が酷似していること、産卵できる場所はこの辺り数十メートルしかないことから、そう判断しています。